DIGITILE CONCEPT


デジタイルとは

デジタイルを開発しましたグラデスタオ株式会社の代表取締役社長、小林勝司です。

弊社は、1999年会社創立後、一貫してデジタルプリント分野で様々な事業を行って来ました。

その中でGRADESSという、ポリエステル樹脂をコーティングした金属板に昇華転写をしてデザインをプリントするシステムを開発し、壁面、床面サインや、大手ゲーム会社のアーケードゲーム機筐体、GE社冷蔵庫の外装などに採用されましたが、表面が樹脂であることによる実用途に於ける耐久性(耐スクラッチ、耐摩耗、耐光性)に壁が存在し、生活の中での実用途部材として使用できるほどの表面強度を持たせることができませんでした。

 

そこで着目したのが「焼きもの」です。

従来から本格的な焼きものサインタイルの制作はシルクスクリーン方式で行われており、美術陶板のカテゴリーに属して1㎡=50〜100万円という非常に高価な制作価格がボトルネックになり、広く社会に普及するということは実現してませんでした。

 

焼きものはシンナー等の有機溶剤や塩素系漂白剤をも寄せ付けず、釘で引っかいても傷付かないという非常に頑強であるという大きな利点があり、この焼きものサインタイルを何とかデジタルプリント化し無製版にしてコストダウンできないかというテーマに出会いました。

 

焼きものをデジタルプリント化するには、通常ならまず焼成顔料を微細に砕きインクジェットプリンターのインクにしてしまうことを考えます。その方がCMYKの基本4色を一度に描画でき便利です。
しかし、鉱物由来の焼成顔料は微細に砕いてもその粒子に相当の重さがあり、インクカートリッジの中で沈殿しないように分散しておくことはかなり難易度が高いことは容易に想像が付きました。
それにも増して、インクジェットプリンターのヘッドノズルを通過する大きさまで焼成顔料を粉砕するとなれば、粒径は1ミクロン以下になってしまい、結果、タイル表面にプリントする膜厚も非常に薄いものになってしまいますので、下地の白色が透けて濃度が出しにくい、耐スクラッチ性、耐摩耗性、耐光性などにも不利があり、「最強のサイン」に相応しい強度を期待するには少し無理があると判断しました。

そこで採用したのが「接着インク方式」でした。

2007年に大型フラットベッドプリンターと電気炉を導入し、デジタイルのシステム開発を始めました。

その後、その飛躍的に高めた耐久性と安価な価格が評価され、JR各社の駅構内床面サインや全国各地の歩道サイン等に採用され、現在では当ホームページの施工例に掲載してますように、様々な分野でデジタイルをご利用いただいております。

 

デジタイルの根幹技術である「接着インク方式」は、日本古来の蒔絵とも方式が似ており、蒔絵は接着性のある膠や漆で絵を描き、その粘着性のある部分に金箔や銀箔などを着けて現像するという方法で非常に美しい成果物を得ています。

デジタイルも同様、接着性インクで描画して、描画部分に粘着性が出たところに焼成顔料を付着させて現像させて電気炉で焼成します。

 

このデジタイル方式の利点は、世の中の陶磁器の絵付け分野で広く使われている焼成顔料粉を使うため、インクジェットプリンター用にインク化した場合よりも10〜20倍の大きな粒径を利用できので、成果物の絵柄部分の膜圧を厚くでき、結果的に「最強のサイン」に相応しい耐摩耗性、耐スクラッチ性、耐光性、高濃度が実現できます。


しかし、焼成顔料は色確認をするためには電気炉に入れて800℃で焼成するのに約一昼夜の時間が必要になる上に、CMYK混色では赤や緑の発色が鈍い特性もあり、特色を使ったりの最大努力をしたとしても、複雑な画像の色再現性(色合わせ)を 全てに過度”に求められることになると、各色が合うまでに何度も電気炉で焼くことになり、膨大な時間が必要になり、結果的に高価な制作費の世界に逆戻りすることになってしまいます。

 

当ウェブサイトに掲載している施工例、実績の成果物写真を見ていただければお解りの通り、デジタイルは焼きものプリントとしては世界最高レベルの美しい画像表現ができます。

色再現性に最大努力は惜しみませんが、美術陶板レベルは追求しないことにしています。

「最強のサイン」を世の中で気軽に使用していただける安価で製作提供して行くには、色再現性の追求と制作価格は比例関係にありますので、もし、色再現性をとことん追求したい案件の場合は、従来の㎡=50~100万円の美術陶板制作業者様へ仕事のご依頼をしていただければ幸いです。

 

デジタイルのコンセプトは、シンナーや塩素系漂白剤にもビクともせず、釘で引っかいても傷付かず、日に何十万人が歩行しても剥げることもなく、屋外で100年単位で色褪せない「最強のサイン」をご利用いただきやすい安価で提供することで社会に広く貢献することです。